台風の進路 米軍の予報は当たるって本当?!
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高潮


米軍と日本の進路予想は、更新頻度などに

大きな差があります。



気象庁の台風の情報発表の間隔は、

台風がどこにいるのかによって違います。



台風の位置が、





台風の位置

日本の航空管制圏の外⇒6時間ごと

日本の航空管制圏の内⇒3時間ごと

日本沿岸から300km以内⇒1時間ごと




というように、日本に接近すると台風の

進路予想の間隔は縮まります。



このように変化する日本の進路予想に対して、

米軍の更新される間隔は6時間間隔に

決まっており、台風がどこに位置しようとも

変わりません。



これは、米軍の台風情報は、アメリカ政府が

自国の船舶や飛行機を守るという目的で

公開している情報だからです。



日本の予報のように、災害を防ぐために

国民に情報を提供しているのではありません。



このため両者には差が出てきます。



米軍の方が大胆な予報をする傾向があります。



日本の進路予想は、最悪の状況を常に

想定した台風の進路を予想しようとします。



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台風の進路 気象庁より米軍の方が当たるの?

雲行きの怪しい海岸



台風の進路予想について、米軍の方が

当たりやすいといううわさもありますが、

日本も進路予想の技術力を上昇させています。



実際の的中率は変わらないというのが

実際のところです。



予報の表示方法として、米軍は台風の進路を

一番確率の高い道筋を線で示しています。



一方、気象庁は台風の進路については

円での予測で漠然としているため、

進路予報については、米軍の予報が

明確に見えます。



だから、よく当たるような印象を

与えるのです。



日本の予想の傾向としては、

人がいるところで確率があるところは予報の

中に入れておくという手法がとられます。



一方、米軍予報でも、



「わざと基地直撃のコースで発表している

  のではないか?」



と思わせる時があります。



いずれにせよ、両方とも精密であることは

確かですし、防災にとって価値のある

進路予測を発表しています。



しかし、日本に台風が接近してきた時には、

気象庁の非常に詳しい予報の方が、

とても有効になってきます。



台風が遠い所にある時は米軍の予報、

日本に接近してきた時には気象庁

というように両者を有効に活用するのが

よいでしょう。



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台風の進路 米軍の予報はどこで見られる?

高潮



  1. Joint Typhoon Warning Centerに接続してみると、今発生している台風の場所とそれぞれの台風の詳しい現在状況を見ることができます。
  2. 画面右側のJTWC Tropical Warningsからそれぞれの台風の進路の予測を見ることができます。「TC Warning Graphic」をクリックしてください。
  3. 画面左に進路予想図。画面右側に勢力詳細予想が表示されます。勢力詳細では、波の高さや風邪の強さが確認できます。


最大の波の高さ:MAXIMUM SIGNIFICANT WAVE HEIGHT

風速:WINDS

最大瞬間風速:GUSTS



波の高さはフィート、風速はノットで

表示してあるので、日本で通常使われている

単位に換算するには、自分で計算する

必要があります。



予想であるので、米軍と気象庁の進路予測の

どれが当たるのかを判断することは

容易ではありません。



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まとめ

ここまで米軍の台風進路の予想が

当たりやすいかどうか確認してきました。



最近では、日本の予報の精度も

上がってきているため、必ずしも米軍の

台風進路の予想の方が当たりやすい

ということはないようです。



また、米軍の予報はアメリカの政府機関に

提供されているもので、自国の船舶や

飛行機を守るという目的があります。



一方で、日本の予報は日本に在住する人の

ために出されているもので、その目的は人々の

生活を守り防災に役立てることにあります。



また、米軍の予想は最大風速を重視する

考え方です。



一方、日本の予報は最大気圧に重きを

置いています。



どちらが正解ということもないので、

一方の方がよいということはできません。



まとめると、米軍の予報が当たりやすいと

いうことはなく、日本の予報も参考にした方が

よいということになります。



両者の特徴を理解した上で、台風が

遠くにいる時は米軍の予報、日本に

近づいてきた時には日本の予報を活用する

などした方がよいです。



両者をうまく使って台風の備えを

万全にしておくのが一番良い方法です。

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